2019佐渡トライアスロンAタイプへの挑戦(ラン・ゴール編)

今年はいい走りができるのでは?と期待していたバイクパートが大惨敗。。。

準備&走力不足を痛感しながら、目標より20分ほど遅れてトランジションエリアに戻ってきました。

この時点でランは3時間40分くらいで走らないと目標の11時間台には届かない。

そのタイムで走るのは190kmのバイクでヘロヘロになった自分には無謀なので、潔く11時間台は諦め、予定通り”サブフォー前後のペースで走りきること”を目標に。

トランジションエリアでは、徳之島でも最後のランを支えてくれた、安定感がとても頼もしいOnのクラウドフライヤーに履き替え、丁寧に靴紐を結びランスタート。

 

【ラン】

ランラップ:4時間0140秒(54位)

総合:77位でゴール

 

恐れていた気温はさほど高くない。

バイクでは苦しめられた風も、ランでは冷たいスポンジで濡れた体をさらに冷却してくれるのでありがたい。

暑くないと言ったら嘘になるけれど、比較的走りやすいコンディションでした。

走り出しは全身にバイク後特有の硬さを感じていましたが、想像していたよりも筋肉の張りなどは少なく、手元のタイムで1kmを5分35秒ペースで走っていてもまだ余裕のある感覚でした。

もしかしたら、もう少しペースをあげてもいいのでは!?

そんなことを思う自分に、いや、これは前半だからだ。これが42km続くわけじゃない。

そう言い聞かせながら、はやる気持ちを抑えながら5分35-45秒のペースで走りました。

 

ランコースはAタイプやBタイプの多くの選手とすれ違えるので、はるか先を走るトライアスロン仲間を応援したり、仲間がどのくらいの順位なんだろうか?なんてチェックしたり、一緒に参加しているPI TRIのメンバーとすれ違いに声をかけながら励ましあったりと、コースは単調ですが誰かと会える楽しさがあるのが、長くて過酷な最後のランニングにはとてもありがたいです。

今回はほとんどのPI TRIのメンバーとすれ違いに声をかけたり、ハイタッチできたのもすごく力になりました。

正直、トライアスロン大好きな自分ですが、フルマラソン単体は自分で走って、最初から最後まで楽しめた経験が少なく、プライベートではここ数年自ら走ったこともありません(サポートの仕事などはやりがいを感じ楽しくやっています)

そんな自分ですが、トライアスロンのランとなると過酷なのは事実ですが、気持ち的にはフルマラソン単体よりもずっと楽しいし前向き。

これ、トライアスリートあるあるだと思いますが、ホントなんです。

 

そんなこんなで仲間とのすれ違いや、エイドのコーラ、冷たいスポンジの気持ち良さを楽しみに、距離を重ねていきました。

1周目を終了したハーフ地点では駒田さんをはじめとする、Onジャパンの仲間もいてくれて、大声の熱い声援をもらえてすごく力になりました。

この時点でも2時間を切っていましたが、疲労感はまだそこまで辛くない。

このまま調子よくあと半分走り切ったら、完走だ!

仲間の応援やゴールが近づいてくる実感で、パワーがみなぎってくるのが実感できました。

昨年、悔しい思いをしたからこそ、ゴールが近づいてくるにつれてじわじわとこみ上げるものがありました。

ペースは相変わらず、サブフォーペースをキープ。

自分がいる順位の選手の中では明らかに動けているのがわかっていたので、すごくすごく楽しかったです。

誰がAタイプの選手で、誰が同じ周回数の選手かはあまりよくわかりませんでしたが、結構な人数の選手をパスしました。

 

しかし、順調だったランも2周目に入って少し経つと激しい尿意が。。。

止まると一気に足が重くなってしまうことが予想されるので止まりたくないが尿意が限界。

エイドにあるトイレに駆け込み用を足すことに。

ロスはしましたが、これでスッキリ。

と思いきや、尿道?膀胱?あたりがその後もなぜかジンジンしてきてトイレに行きたくなってしまう。

なんか変な感じだったので、次のエイドでもう一度トイレに。

しかし尿意のような痛みのような変な感覚はあるが、おしっこは出ない。。。

なんだこれは。。。

最後の最後で身体がおかしくなってしまったのか。。。

謎の症状に不安を感じながらももうこれは我慢して走るしかないと、リスタート。

気がつけば謎の尿道の痛みも解消していました。

なんだったんだろうか。

でも一安心。

 

その後もペースは落ちることなく、カラダも最後までよく動いてくれました。

きっと低強度ではあるけれど多摩丘陵の里山トレイルやクロカンコースでの走りこみが、タフな脚づくりに効果的だったのだと思います。

それと今回、レース中に等間隔で乳酸作業閾値をコントロールしてくれるカツサプを摂取したのもよかったと思っています。

 

トイレに2回寄ってしまったのでサブフォーは微妙な時間でしたが、自分でもびっくりするほど最後まで元気に楽しく走れた42kmもラスト。

軽快に(自分の感覚ですが)ゴール会場に入ると清水さんやOnジャパンの仲間が出迎えてくれました。(家族はまだ7ヶ月の息子がいたため、いろいろとタイミング合わずでしたがそれは仕方ない^^)

 

あぁ、これだ。

自分はAタイプを走りきってこの会場でゴールしたかったんだ。

うわぁ、嬉しいなぁ。

きつかったけどやっとゴールだ。

やり切った。

そんなことを思いながらゴール。

 

昨年のDNFから続いていた自分の佐渡トライアスロンAタイプへの挑戦。

ゴールは最高の瞬間でした。

今思えば、昨年があったからこそのゴール。

こうやって再び仲間や家族と一緒にチャレンジして、なかなか日常では味わうことのない達成感を味わえるトライアスロン。

本当に楽しかった!

だからやめられない。

 

きっとこれからも日々、スイム、バイク、ランを楽しみ、時には非日常の距離・レースにチャレンジして達成感を求める。

そんなトライアスロンライフを自分は続けていくのだと思います。

それぞれの種目単体も楽しいし、レースも楽しい。

あらためて今回の完走や完走に至るまでの過程を振り返って実感しました。

とにかく、それが自分を心身ともに元気にしてくれるし、トライアスロンで得たエネルギーが仕事やプライベート・家族・仲間にもいいエネルギーをもたらしてくれると思っています。

続けるペースは変化していくかもしれないけれど、まだまだ続く自分のトライアスロンライフ。

 

次のチャレンジや目標を決めるのがすでに楽しみで仕方ありません。

今回、ランでは約50人の選手を抜きなんとか77位まできましたが、バイクは惨敗。

バイクさえもう少しうまく走れていれば。。。なんて、タイムや走りの部分もまだまだ欲もあるので、記録向上もしっかり楽しんでやっていきたいと思います。

佐渡はAタイプ完走したら卒業かなぁと思っていたけれど、なんだかんだで来年もエントリーしてそう(笑)

それだけ思い出に残るいい大会でした!

2019佐渡トライアスロンAタイプへの挑戦(バイク編)

予想以上にタフなスイムを終え、次は190kmのバイクへ。

昨年は腰痛のため、はじめから190kmなんとか走りきるための安全ペース。

今年は42kmのランを想定しつつも、痛い箇所もないのでしっかりレースとしての走りを目指してスタート。

 

【バイク】

バイクラップ:6時間5009秒(194/通過125位)

昨年は6時間5041秒(211位)

 

しかし、結果は上記の通り、昨年の腰痛を抱えながらのタイムとほぼ同じ。。。

今年は昨年に比べて向かい風のエリアが多く、トップ選手でも昨年よりは時間がかかっていましたが、惨敗のバイクパートでした。。。

(画像はジェロニモ大塚さんより。いつもありがとうございます!)

バイクスタート直後、全身に乳酸が溜まっている感覚で、踏み込むと一気に脚がパンパンになってしまいそうだったので、どんどん後ろから来る選手に抜かれ、焦っていましたが、先を考えグッとこらえて、ギアを落としクルクル回して耐えることに。

そうしていると、少しずつペダルを踏み込む感覚も戻り、10km過ぎた頃からようやくなんとかレースの走りができるようになってきました。

スイムの疲労だったんだろうか。

Z坂まではアベレージで32〜33km/hくらいのペースで、目標としていたペースまで追いついてきました。

難所のZ坂は、佐渡ロングライド含め、もう何度も登っていて見通しも持てているのでここは淡々とクリア。

このまま無茶せずいければ、目標としていた最終でアベレージ30〜31km/hほどでバイク終了できるかな。

そんなことを思いながら、佐渡の相変わらずの素晴らしい景色をしっかり楽しみながら距離を重ねていきました。

 

しかし。。。

80km地点を過ぎたあたりからまたしても大きな疲労感が襲ってきました。

この頃には嫌な向かい風がずーっと続き苦しい区間へ。

この疲労感の大きな要因が”DHポジションを長時間取ることが非常に辛い”こと。

お恥ずかしいことなのですが、腰や首に鈍痛が走り、すぐにブルホーンバーを持ちたくなってしまう。

これはただの練習不足。

ロードバイクが好きなせいで、DHポジションでのある程度の距離の練習が完全に足りていませんでした。

この点はレース前から自分でも懸念していたのですが、徳之島の距離(75km)は問題なかったので、なんとなるかな?と楽観視していたのが間違いでした。

腰や首の鈍痛が気になり、何度も上体を起こして背中を伸ばしたり、下りでペダリングを止め、腰を浮かしてストレッチをしたりで、大きくペースダウン。

さらには、2度ほどエイドステーションでバイクを降り、補給して、ストレッチして。

途中、非常に辛く、今年ももしかして。。。

なんてネガティブなことも頭をよぎりましたが、”今年は完走するために佐渡にきたんだ”と何度も自分に言い聞かせ持ちこたえました。

 

後半の難所、小木の坂をクリアする頃にはものすごい数の選手に抜かれ、バイクラップは190位、56位でスイムアップしたのに、バイク終了時には125位に。

約80人の選手に抜かれてしまうという惨敗ぶり。

昨年よりはいい走りができると思っていただけに、悔しい結果になりましたが、バイクを終えトランジションエリアに戻ってきた時には、辛かったバイクが終わった安堵感からか、

あとはランニングだけ。

着実にゴールには近づいている。

昨年に比べたらカラダも痛くないしまだまだ元気。

ゴールはできるはず。

そんなポジティブなマインドのほうが支配していました。

 

この時点で最後のランは3時間40分ほどで走らないと目標の11時間台には届かないタイムでしたが、そんなことよりとにかくゴールを目指して前進あるのみ!

気持ちを切り替え最後のランパートへ。

(続く)

 

2019佐渡トライアスロンAタイプへの挑戦(スイム編)

昨年、自分のコンディショニングが至らず、ランでDNFという悔しい結果に終わった佐渡トライアスロンAタイプ。

再びチャレンジできる時がやってきました。

人気大会のため、出たくても抽選で外れてしまう仲間もいる中、スタートラインに立てることにまず感謝。

そして今年のトライアスロンはこの日のために過ごしてきたと言っても過言ではないほど、今年こそは絶対にゴールしようと心に決めていました。

3ヶ月ほど前から徐々に佐渡に向けて準備しているときに改めて自分で気づいたのですが、まぁ、やっぱり昨年ゴールできなかったことが非常に悔しかったのです。

だからDNFだったものの、Aタイプのコースを走っての経験や、腰を痛めてしまった反省点を生かして準備してきました。

あまり意固地になって執着しない自分にとっては珍しく、今年はゴールすることにこだわっていました。

でも、決して変な気負いもなく、昨年ゴールできなかったからこそ、今年はどうやって攻略し、ゴールするか?という、あくまでチャレンジを楽しむスタンス。

レース当日は昨年のようにどこか痛む箇所もなく、スタートラインに。

まったく気持ちが違います。

 

【スイム】

・スイムラップ:1時間23分47秒(56位)

・昨年:1時間15分45秒(91位)

 

いよいよスタート時間。

外側に陣取り、スタートの号砲を聞いて落ち着いてスタート。

スイムはレース間近になり、100mを1分35秒サークルでもある程度の本数はギリギリまわれるようになっていたので、自分に少し期待していました。

今年はZone3のロングジョンタイプのウエットスーツを選択したため、しっかりと体幹部の浮力は確保しつつも、肩周りはいつものスイムのような感覚で、イメージ通りの動きで泳ぎ出せました。

とは言っても混雑して軽いバトルにはなっていたので、自分のペースで泳げるまでは無理に突っ込まず、淡々と。

 

しかし、沖に出れば出るほどウネリがすごいことに。

ザッブンザッブンと体が上下にもっていかれ、なかなか上手くストロークができず進まない。。。

余裕のあるペースで泳いでいるものの、なかなか第1ブイが近づいてこないストレスと、なかなか手強いのウネリの中泳いでいるため、予想以上に体力が削られました。

ウネリによってフォームが崩れ、自分でもバチャバチャもがいてしまっているのが分かり、しょっぱなからなかなかハードだ。。。と思いつつも、これはみんな同じ。

とにかく、変に力まず、自分のペースや順位よりもひとかきひとかきを積み重ねることに集中しました。

そして、目一杯にはならないものの予想以上に体力を消耗した感覚でスイムアップ。

タイムは先に記載した通り、昨年よりも8分も時間がかかってしまいましたが、後でリザルトを見るとスイムの順位は91位から56位と大幅にアップ。

トップ選手のタイムを見てもやはり7分ほど昨年に比べて時間がかかっているので、今年のコンディションがかなりハードだったのが分かります。

なので、自分のタイムや順位もさほど悲観的になる内容ではなかったのかもしれません。

 

ただ、レースの時は「最初からキツイ滑り出しだなぁ。。。」と思いながらトランジションエリアへ。

でもまずは最初の種目のスイムをクリア!

これからバイクとランの長い旅が始まります。

(続く)